外来両生類・爬虫類の防除法の最前線

On the front line of controlling methods for invasive animals: Amphibians and reptiles

世話人:原村隆司(京大白眉/京大フィールド研)

 

概要:

 2010年の生物多様性条約第10回締約国会議で採択された愛知目標を受け、関係省庁は、我が国の外来種対策を推進するための「外来種被害防止行動計画」を策定した。国内で外来両生類・爬虫類が引き起こす問題は甚大化・常態化してきており、研究者の提言・貢献の必要性も増大している。
 現在、地域根絶を目標とした外来種対策プロジェクトが各地で展開されており、個体数を減少させるなど一定の成果をあげている。しかし、例えばオオヒキガエルでは成体を捕獲する方法が主流で、その効率性には検討の余地があり、同様なことは他の多くの外来種にも言える。外来種の効果的・効率的防除には新規手法の開発を含め手法の検討が必要である。
 そこで、我々の知識や研究成果をここに活用できないかと考え、本集会を企画した。日本では、外来両生爬虫類の基礎研究は少なく、その防除法の研究例はさらに乏しい。集会では、まず、個々の外来種が持つ生態や行動的特性、また種内・種間競争関係に改めて着目し、それらを応用した防除手法を紹介する。そして、両生類・爬虫類に詳しい参加者と意見交換をすることで外来種防除法についての議論を深め、当該研究の発展に寄与できればと考えている。

 

 

○更科美帆、上井達矢、吉田剛司(酪農学園大) ○Miho Sarashina, Tatsuya Kamii and Tsuyoshi Yoshida(Rakuno Gakuen Univ.)

 「北海道の田んぼで効率的に外来のトノサマガエルを捕獲するには?
  Developing method to capture the invasive Pelophylax nigromaculatus at paddy fields in Hokkaido, Japan」

原村隆司(京大) Takashi Haramura (Kyoto Univ.)

 「種内、種間競争を利用したオオヒキガエルの新たな防除法
  Control methods for cane toad (Rhinella marina) using intra-, interspecific competition」
休場聖美(東京農工大) Kiyomi Yasumiba  (Tokyo Univ. of Agriculture and Tech.)

 「鳴き声を用いたオオヒキガエルの効率的な防除方法
  More effective controls for cane toads (Rhinella marina) based on acoustic mating system」
○秋田耕佑・戸田光彦(自然研) ○Kosuke Akita, Mitsuhiko Toda (Jpn. Wildl. Res. Ctr.)

 「小笠原におけるグリーンアノール対策の現状と今後の展望 ~兄島での挑戦~
  Ecological impacts and control of the green anole, an invasive alien species on the Ogasawara Island」
○髙橋洋生(自然研)・西堀智子(和亀保護の会)・谷口真理(自然回復)・三根佳奈子(須磨水)・亀崎直樹(岡山理大)・加賀山翔一・長谷川雅美(東邦大)・黛絵美・立田理一郎(環境省) ○Hiroo Takahashi (Jpn. Wildl. Res. Ctr.), Tomoko Nishibori (Wagame), Mari Taniguchi (Nat. Recov.), Kanako Mine (Suma Aquarium), Naoki Kamezaki (Okayama Univ. Sci), Shoichi Kagayama, Masami Hasegawa (Toho Univ.), Emi Mayuzumi, and Riichiro Tatsuta (MOE)
 「古くて新しいアカミミガメ対策
  Conventional and novel methods to control the introduced slider turtle (Trachemys scripta)」