2016ハぺの学校: 白体観察による有鱗目の繁殖履歴の推定

Workshop in herpetology 2016: Estimation of female's reproductive profile by gonadal observation in squamates

世話人:城野哲平(琉大・熱生研)

講師:竹中践(東海大)

 

概要:

生物にとって繁殖は最も重要な要素であり、繁殖を成功させるために多様な行動や生態、生理学的なメカニズムや構造が進化してきた。繁殖生態を紐解くうえでメスの産卵数や産卵頻度は極めて重要な情報であるが、それらの推定は容易ではなく、特に寿命の長い動物では実際に個体の繁殖履歴を追跡し、正確な産卵数を測定することは困難である。白体は、体内受精する生物の雌個体において卵胞の排卵後、生殖巣内に残存する構造物で、有鱗目では生涯にわたって残存すると考えられるため、その個数を数えることによって過去の産卵数を推定することが可能となる。白体観察による繁殖履歴の推定法は、有鱗目の繁殖の実態を明らかにするうえで有用な手法であると考えられるが、これまでに生態研究に応用された例はまれである。本集会では、白体観察を駆使して有鱗目の繁殖に関する研究に長年取り組まれてきた竹中践氏を講師として迎えて、実習方式により有鱗目における白体観察の手法とその応用例を学ぶ。実習参加者が持参する標本によって実際に生殖巣観察を行うことで、実践的なノウハウの習得を目指し、有鱗目の繁殖に関わる研究の発展に資することを目的とする。

 

 

竹中践(東海大)  Sen Takenaka (Dept. Biol., Tokai Univ.)

 「爬虫類の生活史研究における卵巣内白体分析の意義とその手法

  Analysis of the number of ovarian corpora albicantia and its usefulness in reptilian life history studies」

※講演の後、生殖腺観察実習を実施します

 

実習参加者の募集: こちらの企画集会では、まず竹中先生に講義を行って頂き、その後1時間半程度の時間、実際に標本の生殖巣にある白体を観察し、産卵数の推定を行う実習を行う予定です。実習の参加者を募集していますので、実習参加をご希望の方は、お名前・所属・使用する種・標本数について下記メールアドレスまでご連絡ください。白体の性質上、対象は基本的に有鱗目のメス個体のみとさせて頂きます。スペースと時間の関係上、実習者の募集は先着20名で打ち切らせて頂きますので、ご了承ください。

また、実際に標本を分析せず、見学のみの希望も歓迎致します。見学のみの場合は、会場教室に余裕がある限り、当日参加も可能です。

 

応募連絡先:琉球大学 熱帯生物圏研究センター 城野哲平 e-mail: mjusinondo@gmail.com